特殊預金は過剰流動性を効果的に緩和するほか、金融機関の融資資金の伸びを制御する役割もある。
1987年と98年に人民銀は農村信用社と人民銀広東分行を対象にそれぞれ50億元の特殊預金を受け入れたことがある。いずれも融資構造の調整が目的だった。今回20年ぶりに特殊預金が復活した背景には、人民銀が金融機関の融資をコントロールする狙いがある。
人民銀は特殊預金の受け入れ規模を明らかにしていないが、市場では中央銀行手形の1回の発行規模である1000億元を超えない規模になると予想している。預け入れ日が23日に設定されたため、25日の預金準備金支払い、中国石油天然気による年末のA株発行などと重なり、市場資金の需給が月末にかけてひっ迫する事態も予想される。
「人民網日本語版」2007年10月18日