十七大で示された資本市場発展目標の貫徹と実現に向け、北京大学金融証券研究中心の曹鳳岐主任は、まず資本市場の基礎を築き、直接的な資本調達を増やす必要性を説いた。同時に優良企業の上場を誘致する必要性も指摘した。上場企業は資本市場の基礎であり、大企業の上場促進は、優良銘柄中心への回帰を加速し、資本市場の構造改善にもつながる。このほか、さまざまなレベルの資本市場の発展を急ぎ、多くの金融商品を導入し、資本市場における資本調達機能を整備すべきだ。
曹主任は同時にリスク防止にも注意を呼び掛ける。銀行業では多角経営が増えているが、分野ごとの管理には問題が生じかねないため、総合的な監督が必要になるとの見方だ。市場の国際化が進み、市場監督にはさらに高いレベルが求められる。現在は資本市場がまだ閉鎖的だが、将来外国資本、外国の機関投資家が中国への投資を大幅に増やすと見込まれ、中国の金融機関も海外に進出しなければならない。国際投資のリスクに直面して、金融安全の確保に注意を払うことが必要となる。
「人民網日本語版」2007年10月18日