11月1日、国内の数多くの専門家たちが昆明に集い、「第3のユーラシアランドブリッジ」構想めぐって討議することになった。
経済の発展に伴い、ますます多くの中国製品が長い海上ルートを通じてヨーロッパに運ばれるようになっている。近い将来、これらの貨物にとってまったく新しい輸送ルートが建設されることになった。つまり、雲南省を経由して太平洋西岸と大西洋東岸を結ぶ「第3のユーラシアランドブリッジ」という鉄道ルートである。「第3のユーラシアランドブリッジ」の完成後、輸送距離が約3000キロも短縮することになる。
「第3のユーラシアランドブリッジ」は雲南省をハブとし、21カ国に通じるもの
世界では、「ランドブリッジ」は一般には2つの海洋をつなぐ、大陸を横断し、鉄道を幹線輸送ルートとした効率的な陸上輸送ルートのことを指す。陸・海間の連係輸送を展開し、輸送距離を短縮することがその狙い。
現在、ユーラシア大陸の間にすでに「ランドブリッジ」と呼ばれる鉄道ルート2本ある。現在、構想されている「第3のユーラシアランドブリッジ」は深セン港に代表される広東省沿岸部港湾群を起点とし、雲南省の昆明を通ってミャンマー、バングラデシュ、インド、パキスタン、イランを経由し、トルコからヨーロッパに入り、最終的にはオランダのロッテルダム港に到着し、アジアとヨーロッパの21カ国をつなぎ、全長約15157キロ、既存の東南沿岸部からマラッカ海峡を通じてインド洋に入る輸送ルートの距離に比べて約3000キロ短縮することになる。
「第3のユーラシアランドブリッジ」はAMBDCメカニズム(ASEAN―メコン川流域開発協力会議)の下で、パン・アジア鉄道西ルートを経由して、アジア南部と東南部を結び、アジア全体の東から西まで、南から北までの広大な地域が初めて鉄道ネットワークによって完全にカバーされ、中国の北部、中部に続き、南部から東アジア、東南アジア、南アジア、中央アジア、西アジアおよびヨーロッパ、アフリカに至る最も便利で、安全な陸上国際輸送動脈となる。