中国初の時速300キロメートルを実現した、北京市と天津市を結ぶ都市間高速鉄道が16日、全線貫通した。南開大学経済社会発展研究院副院長の劉秉鎌教授はこれに対し、「同鉄道は、北京・天津という中国の2つの直轄市の一体化にとって重要な意義を持つ。交通の便がよくなることで、両市の一体化に向けた歩みがさらに加速されるだろう」とコメントした。
劉教授によると、北京は中国の鉄道・道路・水上運輸の中心地で、天津は北方最大の貿易港・国際物流プラットフォーム。同鉄道の完成によって交通システムにおける両市の優位性がひとつとなることで、中国で最も集約された、効率性の高い、ハードウェアの発達した、最高の国際化レベルを持つ近代的な物流プラットフォームが完成、モノ・人・資金・情報・取引の流れが一体となった物流センターが誕生する。高速化・資源節約型・大輸送量という特徴を備えた都市間軌道交通が実現することは、中国の交通運輸方式に対する探求と革新の成果といえる。
劉教授は、国際的に見て、交通の一体化を通して都市経済の一体化を実現させた例は少なくないと指摘。例えば、日本の東京と横浜は交通網が発達しており、日常生活や就職面で別々の都市とは考えられていない。また、オランダのアムステルダムとハーグも、便利な道路網と鉄道網で緊密につながっている。
「人民網日本語版」2007年12月18日 |