商務部服務貿易司の胡景岩司長は5日北京で、2008年中国文化産業新年国際フォーラムに出席した際、「文化関連貿易が大国間の競争の焦点になっている」と指摘し、「文化製品の輸出は、少ない投資で大きな利益を生むものであり、極めて大きな潜在的利益を秘めている。また反ダンピング措置や貿易摩擦といった問題が起きる可能性がない。このため中国の文化貿易は競争力の弱さを抱えた現在の局面を打開して、文化輸出を経済発展の重点へと発展させることが必要だ」と述べた。中新網が伝えた。
「香港文匯報」によると、胡司長は次のように述べた。文化貿易は他の伝統的産業に比べて利益が大きいため、先進諸国はいずれも発展に力を入れ始めている。現在の中国の文化製品輸出は巨大な欧米市場においてさえ、ふさわしい発展を遂げておらず、このため今後欧米市場を重視するとすれば、輸出には大きな発展の余地があることになる。このほか海外に暮らす5千万人の中国系住民も巨大な市場の一つといえる。
中国文化輸出をどのように拡大するかについて、胡司長は次のように述べた。
第一に、文化分野の輸出ブランドを育成し、一連の有力プロジェクトを「文化精品」に認定する必要がある。商務部、文化部など6部門が打ち出した「文化製品・サービス輸出指導リスト」に組み込まれたプロジェクトや企業は、政府の重点的なバックアップを受けることができる。質の高いプラットフォームの構築も極めて重要だ。
第二に、営業・販売ネットワークを構築する必要がある。共同出資、利益分配などの方法で多国籍企業と協力し、中国文化製品の輸出拡大をはかることが可能だ。また北京五輪を契機として、関連の文化産業チェーンを構築し、広告・出版業界などの輸出を促進することが必要だ。
「人民網日本語版」2008年1月7日 |