中国が国際的な現代化を実現するための「平和のハト」戦略構想が、28日発表の「中国現代化報告2008」で初めて打ち出された。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
「平和のハト」戦略の概念的・地理的構造は、国連を「平和のハト」の頭部、胴体前部は博鰲(ボアオ)アジアフォーラムやアジア協力対話(ACD)を基盤に将来構築されるアジア諸国連合、東翼はアジア太平洋経済協力機構(APEC)、西翼はアジア欧州会議(ASEM)を昇格・拡大して構築されるアジア欧州経済協力機構、胴体後部(南方)は南米・オセアニア・アフリカ諸国と位置づける。
「平和のハト」戦略の基本構想は▽憲章に従い、平和を促進する、すなわち国連憲章に従い、平和と進歩を促進する▽アジアに立脚し、全世界に向き合う、すなわちアジア協力を基礎に、全世界の地域間経済協力を促進する▽東西が翼を並べ、南北が協力する、すなわちAPECとASEMの役割を同時に発揮し、欧米との協力を強化、アフリカ・オセアニア・南米諸国を含む南方諸国との協力を強化する▽互恵共生と共同発展、すなわち協力に参加する国々の平等互恵・平和共存・求同存異(共通点を求め相違点を保留する)・共同発展――。
中国科学院中国現代化戦略研究課題チームは01年以来毎年「中国現代化報告」を発表している。
「人民網日本語版」2008年1月29日 |