中国国家発展改革委員会の杜鷹副主任は27日、今年の中央1号文書(中国共産党中央委員会・国務院の「農村事業の強化による農業の総合生産能力の向上に関する若干の政策的意見」)で提起された「三農」(農業・農村・農民)政策について説明を行い、08年は農村への国の固定資産投資が前年に比べ大幅に拡大することを明らかにした。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
杜副主任は「中央政府の要求に基づき、発展改革委員会は今年も農業・農村支援に力を入れていく。まずは07年度予算を217億元上回る固定資産投資額1521億元を中央予算に計上。その内訳は農業・農村への投資が全体の49%にあたる740億元で、前年に比べ93億元増加、農村の生産・生活条件の直接改善への投資が全体の29%にあたる443億元で、前年に比べ75億5千万元増加した」と述べた。
さらに、発展改革委員会は重点的に▽食糧など重要農産物の総合的な生産能力を向上▽農村の飲用水、電気、メタンガス、道路などのインフラ建設強化▽農村へ社会事業を導入拡大▽生態整備の強化――の4点をサポートしていく。
中央政府は農村のインフラ建設として▽3205万人の飲み水の安全問題解決に70億元▽250万世帯が利用するメタンガス貯蔵池建設に30億元▽西部、中部、東部の発展が遅れている地域に村と村をつなぐ舗装道路を建設するための203億元▽電気が通っていない地域の電力建設、中西部の農村経済情報ネットワークの改善、小型水力発電所(代替燃料テスト拠点の建設を含む)の建設に29億元――を投資する計画だ。
「人民網日本語版」2008年2月29日 |