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貨幣政策執行報告が発表
発信時間: 2008-02-26 | チャイナネット

○今年も緊縮的な貨幣政策を続行

中国のマクロ経済政策、特に貨幣政策はここ暫くの間、世間の関心の的であった。なかでも、米国のサブプライム危機が誘発した連鎖反応や中国南方地区を襲った雨雪・結氷災害を経験した後、この1年の緊縮的な貨幣政策の具体的方法に対して人々が寄せる期待や懸念は大きい。中国人民銀行(中央銀行)がこのほど発表した「2007年第4四半期貨幣政策執行報告」では、貨幣政策に対する具体的措置が示された。

銀行システムの高すぎる貨幣流動性、貨幣貸付の増加圧力過多、物価高騰などの新しい問題が生じたことから、中央経済工作会議は2007年末、中国の貨幣政策は「穏健政策」から「緊縮政策」へ転換するという方針を明確に打ち出した。

南方地区が雨雪・結氷災害に見舞われたが、国内経済情勢にはそれほど大きな変化はなく、国民経済が依然、経済成長の過熱傾向や構造問題からの物価上昇によるインフレリスクに直面しているため、緊縮基調の貨幣政策が転換される可能性はないと見られる。

中央銀行は緊縮的な貨幣政策を着実に実施し、先見性ある効果的なコントロールを強化し、各種貨幣政策ツールを総合的に運用し、貨幣貸付の急速な増加を制御し、経済傾向の予測を指導する方針が同報告で示されている。

また、報告によると、工業化、都市化、国際化、産業・消費構造のグレードアップなど各要素による共同推進のもと、2008年の国民経済は引き続きかなりのスピード成長を維持する見通しだが、国内外の経済情勢における不確定要素が増えるに伴い、経済成長の高レベルでの推移は、やや高度を下げる可能性がある。

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