青海省の東旭二級8MW水力発電プロジェクトがこのほど、国連クリーン開発メカニズム理事会の審査に通過し、登録を完了した。同省のクリーン開発メカニズム(CDM)プロジェクトが国連の審査を通過したのは、今回が初めてのケース。新華社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
同プロジェクトは青海大通河水電開発有限責任公司が開発を担当するもの。このたびの審査通過は、同省のCDMプロジェクトが実質的な進展を遂げたことを意味する。
同プロジェクトの実施地点は同省海北蔵族自治州門源回族自治県の大通河流域。発電設備容量は8MWで、今後は同省の送電ネットワークを経由して西北地域に年間3787万キロワットを送電し、これにより年間3万2088トンの二酸化炭素削減を達成する見込みだ。
CDMは「京都議定書」の規定で打ち出された先進国・発展途上国間の国際的契約履行メカニズムだ。CDM実施により、先進国の締約国は資金と技術を提供する形で発展途上国と協力し、温室効果ガスの排出削減プロジェクトを実施して、比較的低廉なコストで温室効果ガスを削減するとともに、排出削減義務を一部相殺することができる。発展途上国はこうした協力を通じて資金と技術を獲得できるため、一種の国際「相互利益」協力メカニズムということができる。
「人民網日本語版」2008年3月6日 |