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07年知財権10大事件(3)民芸品「泥人張」案
発信時間: 2008-03-24 | チャイナネット

事件の概要:天津の民芸品「泥人張」の継承者は05年、北京市第二中級人民法院に起訴状を提出し、「泥人張の創始者は、清代末の道光年間の天津の著名な民間芸術家・張明山。北京で作られている『北京泥人張』は知財権侵害にあたる」と主張した。これに対し、「北京泥人張」の継承者である張鉄成氏は、「北京泥人張は北京で育った有名なブランドで、天津泥人張とは違う固有の歴史を持っており、工場設立や会社登録の時期も天津より何年も早い」と反論。北京市高級人民法院は07年10月、最終判決で、「泥人張」の名前を使用する権利を双方に認める判断を示した。

選出理由:中国の民間芸術の代表格ともいえる天津泥人張と北京泥人張は、ともに中華芸術の宝だ。高裁判決は中国文化の発展のために双方の利益を保障する判決を下し、類似する知財権紛糾事件の解決モデルとなった。

「人民網日本語版」2008年3月21日

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