中国スポーツウェア業界の競争が日ごとに激しさを増している。業界アナリストによると、世界のトップブランドであるナイキ(Nike)とアディダス(Adidas)が中国市場で拡大を続ける一方、本土企業も淘汰されまいと必死という。「市場報」が伝えた。
上海や北京など中国主要沿海都市のスポーツウェア市場は過去長年にわたって、ナイキとアディダスの独占状態だった。一方、李寧(Li Ning)や安踏(Anta)など国内スポーツブランドは、第2・3級都市の市場を縄張りとしてきた。しかし現在、国内外メーカーがこぞって、中国大陸部市場に進出してきている。
アディダスによると、同社のスポーツシューズ取扱販売店の数は、1日2~3軒のスピードで増えているという。ナイキもまた、急速に伸びている。両社にとって、中国は日本に取って代わる市場となり、米国に続く世界第2の大市場となった。
熾烈なシェア争いを繰り広げる中国スポーツウェア市場は、北京オリンピック後も成長が続くが、その成長速度はやや減速すると予想されている。上海のスポーツブランドコンサルティング企業・ZOU Marketing社によると、中国スポーツウェア市場は、2009年~2012年まで年成長率20%のスピードで増え続け、市場総額は120億ドルに達する見通しという。中国スポーツウェア市場の2006年市場総額は38億ドル、2009年までの3年間で、年平均成長率は23%に達すると見込まれる。
「人民網日本語版」2008年7月17日 |