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中国、WTO紛争で初の敗訴 自動車部品輸入管理で
発信時間: 2008-07-20 | チャイナネット

世界貿易機関(WTO)の紛争処理機関の専門家チームは18日、米国・欧州連合(EU)・カナダと中国との自動車部品に関する紛争の裁決報告を発表した。報告では、自動車部品の輸入に対する中国の管理措置が貿易規則に違反しているとの指摘がなされた。新華社が伝えた。

今回発表された報告は、今年2月に当事者側に配布された初期調査の結果とほぼ一致するもので、米国・EU・カナダの見方を基本的に支持している。完成車の60%以上の部品を輸入する際に完成車と同額の関税を徴収する中国の措置は、自動車部品の貿易を妨げるものであり、関連する貿易規則に違反するものだとされた。

中国が貿易紛争で敗訴したのはWTO加盟以来、今回が初めて。中国は今後、WTOの紛争解決手順に従い、専門家チームの裁決結果に上訴することができる。上訴はWTOの上訴機関によって処理される。

中国商務部の職員は以前、中国の自動車部品の輸入に関する管理規定は、完成車と部品の税額の差を利用した関税逃れを防ぐための措置であり、違法な組み立てを取り締まり、消費者の利益を守るためのものだと述べている。中国はWTO加盟以来、加盟時の承諾を常に真剣に履行し、自動車と自動車部品の関税を大きく引き下げ、貿易パートナーの各国・地域に自動車と自動車部品への市場参入の大きなチャンスを提供してきた。

「人民網日本語版」2008年7月20日

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