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上海市浦東区が私募ファンドの「モデルケース」へ
発信時間: 2008-08-16 | チャイナネット
 私募ファンドは中国では長く日の当たらない存在であったが、上海市が近日公布した「本市の投資企業の工商登記などに関わる事項の通知」により、私募ファンドが投資対象として脚光を浴びそうだ。「国際金融報」が伝えた。

 私募ファンドとは、非公開で少数の機関投資家から資金を集めて設立したファンドのこと。私募ファンドの販売や償還は、ファンド管理人と投資家との個人的な話し合いにより行われることから、「特定対象者向け募集ファンド」とも称され、余り知られていない。

 だが、そのことが中国における私募ファンドの成長に影響があるわけではない。データによると、2007年に販売された私募ファンドは1千億元近くになっている。中国経済の急成長と資本市場の拡大に従い、国内の私募ファンドなどの投資企業への投資が軒並み増えている。

 業界関係者によると、この「通知」は、上海市の国際金融センター構築への促進作用を果たし、各種の資本に良好なプラットフォームを提供できるかが、競争力を付けるための有利な条件の一つになっている。「通知」には、私募ファンドなどの投資企業が上海での発展を促進するための関連手段が挙げられており、条件に合う国内外の各種主体が、上海の投資企業の発展への参与を奨励することで、浦東新区が投資企業の「モデルケース」になる期待がかかるとしている。これに対し、上海市浦東新区の厳旭副区長は、「浦東新区は、投資企業に対する関連の優遇政策を制定し、ハイテク企業への増資を奨励していく」と述べた。

 ※ 投資企業はプライベートエクイティ(PE)ファンド、ベンチャーキャピタル(VC)ファンド、私募証券投資ファンドを指す。

 「人民網日本語版」 2008年08月15日
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