コカ・コーラは179億2000万香港ドル（約24億ドル）で、香港で上場している中国匯源果汁グループ有限会社（以下は匯源果汁）を買収すると9月3日に発表した。

1979年から中国で業務を展開してきたコカ・コーラは、ここ数年、果汁入り飲料を含めた非炭酸飲料市場の開発に力を入れており、今回の企業買収はこの戦略の一環だと見られている。

コカ・コーラは、匯源果汁は中国に根付いている果汁飲料ブランドで、コカ・コーラの中国業務との相互補完ができるとしている。現在の計画では、匯源果汁の業務運営はそのままで、同社の現役会長は新会社の名誉会長に就任するという。

コカ・コーラ中国の李小筠副総裁は、買収合意文書の調印後、買収案は、商務部反独占局などの関係部門の審査を受けることになっていると話す。

現在、匯源果汁は、中国の100％果汁飲料市場で第1位のシェアを占め、2007年の売上高は昨年比28.6%増の26億5600万元で、今年上半期の総生産量は前年同期比11.11%増の54万トンだった。

「チャイナネット」2008年9月4日