日本のイオングループの北京地区1号店となるイオンショッピングセンターが17日、北六環路近くでプレ営業を開始した。国内デベロッパー・小売各社が北京中心部でショッピングセンター開発を進めている中、イオングループは郊外に的を絞り、特色ある品揃えと大型駐車場の完備で消費者を引き付ける戦略に出た。プレ営業期間は11月6日までとなる。「北京商報」が伝えた。
今回オープンしたイオンショッピングセンターは、ジャスコと専門店100店舗以上から構成され、1・2階がショッピングフロア、3・4階および地下1階が駐車場となっている。同センターの総面積は9万平方メートルで、3千台のマイカーが駐車可能。イオンショッピングセンターは、日本および海外でも基本的に都市郊外に展開しており、北京イオンショッピングセンターの顧客ターゲットは、海淀区・朝陽区などのマイカーを所有するホワイトカラーとなる。
業界関係者によると、都市郊外のショッピングセンターは、交通の便の良い都市中心部のショッピングセンターとの競争に直面しており、品揃えやサービスなどで差別化を図らなければ、都市中心部の消費者を引き付けるのは難しいという。ブランド資源が少なく、家庭でのマイカー所有率がそれほど高くなく、さらには交通問題があることが、現在では北京郊外での大型ショッピングセンター発展の主な障壁となっており、今回の北京郊外へのイオンの進出もこれらの試練に直面することとなる。
イオンショッピングセンターは今後さらに、北京・天津など華北地区で10店舗を開設する計画。現在、イオングループは中国国内でスーパーマーケット・ショッピングセンターを40カ所以上展開しており、その多くが香港および広東省に位置している。
「人民網日本語版」 2008年10月21日 |