25日午前、日本人の乗客が中国琿春の国境管理所に到着した。中国・日本・韓国・ロシアの4カ国の地方政府と企業が3年以上をかけて開設した国際輸送ルートの試運行の成功となった。中国の東北地方から、日本海を直接横切って日本の西海岸につながる初のルートとなる。

　同ルートは、吉林省の琿春市から陸路でロシアのザルビノに到着後、海上は韓国の束草港を経て、日本の新潟港にいたる。全長800カイリで、所要時間も1日半にすぎない。中国から日本への現行ルートと比較すると、時間・距離・コストの面でいずれも優位となる。中国東北の貨物は現在、まず大連に集められ、海路で渤海・黄海・日本海を経て日本にいたるルートが取られており、所要時間は約12日に達する。吉林省はこれまでに、ザルビノやポシェットなど日本海に面したロシアの港を借りて、日本や韓国に向かう海上輸送ルートを実現していた。（編集MA）

　「人民網日本語版」 2008年10月26日