高度情報化が進む日本において、中古本は、ネット時代の到来にそれほど大きな打撃を受けていないようだ。10月27日~11月3日、東京都の古本店が開催した古本市には多くの客が訪れた。中古本は新本に比べて価格が安いことから、図書消費を牽引している。
東京都千代田区神田神保町には古本店が軒を並べる街があり、世界最大の古本の街と称されている。ここでは古本店150軒が集まっており、その数は年々増えている。昔からのイベントであるここの古本市は毎年多くの読書家の楽しみになっている。今年、この地域にある書店100軒以上がこのイベントに参加し、100万冊以上が会場に並べられた。
神田古本市の歴史は非常に古く、1960年に始まってから、一度も途絶えず、今年で49回目となっている。神田の古書店連合会の責任者によると、古本市には日本全国から大勢の客が集まり、なかには外国人も多くいるという。
インターネット時代の到来を受け、日本全国の古書店の数は激減し、客の多くが、仕事先や家からネットで本を買うようになった。だが、このような傾向は、神田の古書店街には影響を与えなかったようだ。貴重な本は、インターネットで検索して買えるものではない。また、書店の主人の図書に関する知識は、インターネットから得がたいものなのだ。
「人民網日本語版」2008年11月5日