今日の中国ではインターネットは一般市民の生活の「日用品」になり、その影響は社会の隅々にまで浸透している。9割を超えるユーザーは情報が必要な時にまずインターネットで検索し、76.3%のユーザーは重大ニュースをまずインターネットでチェックするという。ニュースや情報配信を中心としたネットメディアは中国ではすでに主流となっている。様々な情報がネット上に飛び交い、人々は多くの情報を素早くキャッチできるほか、インターネットを通じて個人の意見や社会の発展に向けて知恵をしぼることもできる。大きな出来事はインターネットの参加が必要となり、いち早い情報発信や意思疎通ツールでもってインターネットは人々の第一の情報源となった。文化の伝達から意思疎通に至るまで、心の声を反映し政策討議に至るまで、生活の隅々にまでインターネットの「存在」が充満している。
人類の現代文明が始まって以来、文化を築き、伝達するプラットフォームは数多くあったが、インターネットほど幅広く民衆が参加するプラットフォームはなかった。インターネットは参加型の最適な文化の建設・伝達手段として宣伝の新たな力となり、これまでのメディアの範囲を無限に広げ、以前メディアではなかなか取り上げられなかった人たちも現在では報道の対象となり、子供から高齢者までがその対象となった。インターネットは最新文化を報道するのには最適だ。しかもブログ、ポッドキャスト、ウィキ、ディグなどは基本的に完全参加型の上に成り立つ新しいスタイルだ。インターネット上に多く存在する掲示板やアンケートなどの双方向スタイルだけでも毎日多くのユーザーが直接利用しており、さらにネット上の仲間探しやチャット、個人サイトなどを利用しているユーザーとなるとその数は計り知れない。中国はネットユーザーが2億人余り、携帯電話の利用者は6億人とされる。ある意味では、彼らの一人一人が情報の制作者となり、提供者となり、伝達者となる可能性を秘めている。このほかにインターネットは文化生産と文化消費のプラットフォームでもある。毎日数知れない情報を発信すると同時に、大量の文化商品を生産し、数多くの新しい文化の形態を生み出している。インターネットのおかげで、以前は見たり聞いたりすることのなかった文化形式や形態、商品が出てきた。電子メールは連絡の仕方を変え、世界の距離を縮めた。ネット検索は学習の仕方や資料の閲覧の仕方を変え、あらゆる図書館を融合した。ブログやポッドキャスト、ウィキ、ディグなどはこれまで知らなかったモノをインターネットで作り出せるようになった。オンラインのテレビや音楽、ゲームも人々の前にあらわれたほか、スピード通信、ネットコミュニティ、チャットルーム、同窓会、県人会などなんらつながりのなかったグループが集まった。人々はこれら新たな文化スタイルの参加者であり、創造者でもある。
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