世界金融危機の逆風の下でも、上海市の2008年の外資誘致額は依然として史上最高を更新する見通しとなっている。同市の年間契約外資誘致額と実質外資利用額はそれぞれ170億ドル、100億ドルになると見られている。
29日開催された『2008上海外国業者投資環境白書』の発表会で、中国の安定的発展のマクロ経済と経済発展の中心都市であることが魅力に、上海市の今年の外資誘致額の伸び幅が全国をリードし、年間100億ドルの実質外資利用額は中国全体の1割以上を占めるという見通しが明らかにされた。
1-11月、上海市における外国業者投資プロジェクト許可件数が3522件、契約外資誘致額が158億3800万ドルで、契約外資誘致額は前年同期に比べて18.3%増となり、実質外資利用額は93億2000万ドルで、同25.3%増となった。
注目しなければならないのは、1-11月の上海市製造業の外資誘致額に大幅な低下が見られた。契約外資誘致額は前年同期比12.5%減の40億5400億ドルとなり、市全体の契約外資誘致総額の25.6%にとどまった。しかし、精細化学工業、電気機械など一部の先進製造業の契約外資誘致額は引き続き比較的高い伸び幅を保ち、同市の外資利用はますます近代サービス業と第2次産業の中の先進製造業にシフトする傾向が顕著になっている。
11月末現在、上海市の累計外国業者投資プロジェクト許可件数は5万2200件、累計契約外資誘致額は1452億4200万ドル、累計実質外資利用額は840億300万ドルとなっており、世界の130余りの国と地域の企業は上海に投資している。
「チャイナネット」2008年12月30日 |