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中国で、「八大計画」が旅行消費を刺激
発信時間: 2009-02-02 | チャイナネット

 

現在中国の観光業は不確定要素に満ちてはいるが、依然として数多くの有利な条件とチャンスを兼ね備えている。専門家が指摘する具体的なチャンスは次の通り。

第一に、「五輪特需」が長期継続。世界経済が好転してからその効果がはっきりとあらわれる。

第二に、「内需拡大」が観光業への投資を刺激。観光インフラ施設が次々と建設されるに伴い、新たな旅行の目玉となり、吸引力が生まれ、観光ニーズの増加を刺激することになる。

第三に、「八大計画」が旅行消費を刺激。国の内需拡大政策の必要に足並みを合わせ、観光業の発展を確保するべく、国家観光局は「国民旅行休暇計画」「全国田園旅行倍増計画」「震災後観光回復再建計画」「チベット地区観光発展推進計画」「旅行サービス品質向上計画」「外国人観光客を対象にした旅行発展計画」「上海万博を世界にアピールする計画」「全国10万人ガイド研修計画」という8つの計画を打ち出している。これらの計画は懸賞旅行、社員旅行、修学旅行、シニア旅行、田園旅行、農民旅行などの観光イベントを著しく発展させると期待され、旅客数を増やし、市場の売上を強化し、旅行サービスを向上するなど各方面における具体策や措置も盛り込まれている。これらの計画が09年に実施されれば、国内の旅行市場を力強くけん引することになる。

第四に、「格安旅行」が旅行ニーズを刺激。世界金融危機の影響により、多くのホテルの宿泊料や観光地の入場料、航空便の運賃が大幅に値下がり、国内ツアーや海外ツアーの料金は例年よりも格安となっている。この「格安旅行」が旅行ニーズの増加を直接刺激することになる。

第五に、「雇用確保」が観光業の地位を底上げする。大まかな統計によると、09年は全国で深刻な雇用問題に陥るとされる。労働集約型産業である観光業はその雇用面、民生面、影響力などにおいていっそう重視され、観光業の社会経済における地位がいっそう向上し、国と地方政府からより多くのサポートを得ることになる。

第六に、「新中国成立60周年記念」「台湾旅行」「上海万博」など今年は新たな旅行の目玉が目白押しで、観光業を盛り上げる役割を果たす。

「人民網日本語版」2009年2月2日

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