第二に、総量の面から言えば、中国は豊かな財政の実力を備えている。中国経済のここ数年の急速成長は、財政収入の安定的増加をもたらし、国家の経済的実力は不断に高まってきた。このことは、民生問題の解決や消費増加の促進、経済成長の牽引(けんいん)のための政府による増資に対し、経済的実力の裏付けを与えている。
また、中国には、貯蓄率の高さという民間資源がある。中国の貯蓄率は40%以上の高いレベルを保ってきた。巨大な貯蓄があるということは、危機の時期にある現在、動かすことのできる十分な民間の投資資金があることを意味する。巨大な民間の貯蓄は、経済の回復を推進する力強い後ろ盾となりうる。
第三に、中国には安定した金融システムがある。中国は数年前、金融システムの大規模な整備と改革を実施した。全面的な制度建設と相対的に閉鎖的で保守的な現実は、中国の金融業が危機によって受けた打撃を比較的小さいものとした。中国の安定した金融環境は、安定した金融サービスの提供を保証すると同時に、金融危機からの経済回復を促すための貨幣政策に大きな実施の余地を与え、柔軟なマクロ調整政策を可能にしている。
「人民網日本語版」2009年2月4日
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