スウェーデンの家電メーカーであるエレクトロラックスは5日、中国市場の新戦略を発表した際に、収益能力の低さからミドル・ローエンドクラスの冷蔵庫を生産する長沙工場を今年第1四半期末、つまり来月には生産停止にすると述べた。「北京商報」が伝えた。
昨年12月末に同社中国地区第6代の総裁である李艶氏が辞職し、空席のポストを同社アジア・太平洋地区総裁のグニッラ・ノードストロム(Gunilla Nordstrom)氏が兼任していた。グニッラ氏は同職に就いて1カ月後にエレクトロラックスの中国市場の新戦略を発表、長沙工場を生産停止する他に、2009年から市場の重点を中国の8カ所の中心的な省と4つの直轄市市場に集中させるなど、業務縮小の意図がはっきり現れたものとなった。
同社は1997年に経営困難だった長沙中意冷蔵庫工場を買収し、中国市場に進出した。同産業の専門家によると、長沙工場はかつてエレクトロラックスの中国における最も重要な冷蔵庫生産拠点の一つだったが、現在は同社の中国での業績が低迷を続け、市場シェアが日増しに減少していることから、運営コスト削減のために、ずっと赤字状態だった長沙工場が生産停止を免れなくなった。
データによると、同社の長沙工場には現在千人近くの従業員がいる。エレクトロラックスの関係者によると、同社は現地の関連政府部門と協力し、対象となる従業員が他の就職先を探すのを支援するという。
「人民網日本語版」2009年2月6日 |