バイオ医薬産業：勢いに乗じて、より大きくより強くする

バイオ医薬産業の需要は底堅く、はっきりした好不調といったサイクルがなく、金融危機で受けた影響が小さい業種である。国内外の代表的な医薬メーカーの財務状況を見ると、その利益は依然としてかなり大きいものだ。

「危機の有無に関わらず、人は医者にかかるものだ。バイオ医薬にビジネスチャンスは尽きることがない」。全人大代表である江蘇恒瑞医薬株式有限会社の孫漂揚会長は、金融危機は「恒瑞」に悪影響を与えないばかりか、20％～30％の原材料価格の大幅値下がりというチャンスがめぐってきたと語る。「われわれは資金投入を増やし技術革新に積極的に取り組んでいきたい」

全人大代表である「江蘇康縁薬業」の肖偉会長は、医療改革は間もなくスタートすることになっており、医薬業は、チャンスをつかみ、科学研究を強化し、自主的革新に力を入れ、消費者によりよいサービスを提供することで共通認識に達していると述べた。

全人大代表である南京漢方医院の劉瀋林院長は、バイオ医薬の開発・研究と産業化は漢方医にとって強みとなり、われわれは勢いに乗じて、この産業がより大きくより強くなるよう努めると述べた。

3Gの幕開け　商機は無限

第三世代携帯電話（3G）は、全世界で「シームレス・ローミング」を実現させ、画像や音楽、動画などの処理、様々な情報サービスの提供を可能にする。今年1月、工業・信息化部は、中国移動、中国聯通、中国電信にTD-SCDMA、WCDMA、CDMA2000の3Gライセンスを発給した。3社は、年内に280都市で3Gサービスを開始する予定。

全国人民代表大会の代表、工業・信息化部の苗圩副部長は、3Gネットワークの建設が設備製造業者や携帯電話生産業者、光ファイバーケーブルなどの発展につながり、内需促進による経済成長にも大きな役割を果たすと述べた。

全国人民代表大会の代表、南京郵電大学の楊震校長は、このような移動体ブロードバンド技術に関して、国家は3Gネットワークの建設に最大数千億元を投じ、１兆元超の内需を促進すると述べた。「関連する業界と産業は多くの社会投資を動かし、その商機は無限である」としている。