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大型機プロジェクトは中国航空工業の「空母」
発信時間: 2009-03-25 | チャイナネット

国産大型機プロジェクトを中心的に請け負う中国商用飛行機有限公司はこのほど、同社が今後、国家発展戦略計画に基づき、先端的な大型民用旅客機「COMAC919」を設計・製造・販売し、シリーズ化も進めていくことを明らかにした。開発計画によると、大型旅客機プロジェクトはすでに、供給元と協力パートナーを選ぶ段階に入っている。同社は今後、市場メカニズムを用いて、入札方式を通じて、大型機プロジェクトの優秀な国内供給元を選んでいく計画だ。「中国青年報」が伝えた。

全国から関心が集まっている国産大型機の開発は着実に進行しており、市場メカニズムの運用や商業向け運航、同条件の場合の国内企業優先など枠組みとなる原則が少しずつ明らかになりつつある。

大型機の製造は、工業化の高いレベルを示すものとして考えられてきた。数百万におよぶ部品が集まってできたものだからだけではなく、電子・機械・新素材・冶金・化学工業・工業製造など国内のさまざまな業種が試されるものだからだ。現在、大型機製造の能力があるのは米国・ロシア・欧州の3強。そのうち米国のボーイングと欧州のエアバスはすでに市場化に成功している。中国はこれまで、「8億枚のワイシャツを輸出して1機の飛行機を輸入している」と言われるような不利な局面にあり、中国の合理的な産業配置における国産大型機の地位は高い。

新興しつつある国にとって、お金では買えないものとは何だろうか。自らに備わる実力だ。大型機プロジェクトは、実力の向上を促すプロジェクトでもある。実力がなければこれを完成することはできない。例えば、米国は05年、ボーイング社に対して4700万ドルの罰金を課したことがあった。それは、ボーイング社が2000年から03年までに中国に売った9機の民用機に、輸出が規制されているジャイロスコープ関連のチップが取り付けられていたためだ。

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