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国際金融センター、なぜ上海に建設されるのか?
発信時間: 2009-03-26 | チャイナネット

▽大きな影響力

金融市場がどれほど完備されているかは、国際金融センターの成熟度をはかる重要な指標となる。上海金融市場の影響力は日増しに拡大している。

上海はすでに、株式・債券・為替・外貨・商品先物・OTCデリバティブ・黄金・財産権取引市場など全国的市場システムを構築しており、国内の金融市場センターとなっている。取り扱い種類がこれほどそろった金融都市は世界でも数少ない。

上海金融市場の取引総額と規模は大きな成長を続けている。07年の取引総額は127億6千万元に達した。前年比成長率は117%となり、06年の成長率69%を大きく上回った。

上海金融市場の規模も大きく拡大し、世界での一定の地位を占めるようになった。07年、上海証券市場の株式取引総額は30兆5400万元に達し、世界第7位、アジア第2位につけた。上海にある中国外貨取引センターの債券流通残高は13兆元に達し、世界第7位につけた。上海先物取引所の一部の商品も世界のトップレベルに達している。天然ゴムの取引額は8兆7千億元(世界第1位)、銅の取引額は10兆1千億元(世界第2位)となった。

直接金融総額の全国に占める割合は、国際金融センターの建設可能性をはかる最も重要な指標となる。上海金融市場の発行した株式・国債・社債・上場企業債・企業短期信用取引を見ると、国内全体の融資に占める割合は05年には17.7%、06年には20.0%、07年には25.2%と着実に増えている。国内企業の上海での直接融資額は02年から07年までに2兆元に達している。そのうちの95%は上海市以外の企業への融資となっており、全国的なサービスを行う能力があることがわかる。

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