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国際金融センター、なぜ上海に建設されるのか? |
発信時間: 2009-03-26 | チャイナネット |
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▽高い開放度 開放度の高さは、国際金融センターのもう一つの指標となる。上海はこの点でも全国トップのレベルにある。 上海に設立された外資と合弁の金融機関は08年6月までに375社に達しており、上海の金融機関の44.1%を占めている。つまり、上海の半数近くの金融機関は外資関連のものとなっている。そのうち本部を上海に設けている外資銀行は17行で、外資銀行の3分の2を占めている。中国に7社ある外資財産保険会社のうち、5社は国内本部を上海に設けている。さらに合資保険会社と合資ファンド管理会社の半分以上は上海に集中しているほか、中国にある中国資本銀行と外資銀行の資金管理センターの多くも上海に集まっている。 上海市金融サービス弁公室の方星海・主任は、「金融の改革開放を上海は一貫して堅持しており、新しい試みに積極的に取り組んでいる。中国の私募証券基金・QFII・QDII・プライベートバンクなどの業務も上海に集中している」と語る。 ▽香港との協力関係 国際金融センターの上海への建設は、国際金融センターとしての香港の地位を弱めることにならないか。前出の肖教授は、「そうならないだけでなく、互恵的なウィンウィン関係を実現できる」と語る。 香港証券取引所での勤務経験もある肖教授によると、上海には大陸部での絶対的な優位性があり、香港には上海にない国際資源という優位性がある。上場国有企業などの上海が持つ資源を香港は持っていない。上場外国企業や取引銘柄、監督制度など香港が持つ優位性を上海は持っていない。この2つの優位性を互いに補い合うことができれば、これを分かち合うことができるだけではなく、ウィンウィンの関係も実現できる。 「人民網日本語版」2009年3月26日 |
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