胡錦濤国家主席は3月31日、主要20カ国・地域(G20)首脳による第2回金融サミットに先立って新華社の取材を受け、今回の金融サミットの意義や国際金融危機への対応、世界経済の成長回復の推進、中国経済の目下の情勢などについて記者の質問に答えた。
胡国家主席は、中国経済の目下の情勢について、「国際金融危機と世界経済成長減速の影響を受けて、中国経済の困難は明らかに増加している。主な現象としては、輸出の落ち込みや工業生産の減速、一部企業の生産・経営の困難、就職難の拡大などが挙げられる」と指摘した。胡主席はさらに、「安定的で急速な経済発展を維持するために、我々は、マクロ経済政策をすばやく調整し、積極的な財政政策と適度に緩和された貨幣政策を果断に実施し、内需のさらなる拡大と経済成長促進の全般的計画を作成した。これらの措置は現在、初期的な成果を上げ始めており、積極的な兆しが見られる。我々には、中国経済の安定的で急速な発展を維持していく自信・条件・能力がある。我々は今後も、世界経済の成長に引き続き積極的に貢献していきたい」と語った。
胡主席はまた、「中国は今後、国際金融危機の打撃に直面しながらも、対外開放という基本的な国策を堅持し、互いに利益のある開放戦略を変わらずに実施していく。活力に満ち、さらに開放された中国は、中国経済の安定的で急速な発展の維持に役立つだけでなく、国際社会による金融危機への共同対応と世界の平和と発展の促進にも役立っていくことだろう」と語った。
「人民網日本語版」2009年4月1日 |