「間もなく設立されるアジア外貨準備基金は現在の世界通貨システムの改革に条件を与えることになり、ユーロのような統一通貨ではないものの、すでにアジア通貨の役割を果たしており、アジア通貨もより高い国際地位を得ることになる」と米国前大統領経済顧問のラトリッジ氏は話す。ラトリッジ氏はまた、アジア経済一体化の加速につれ、アジア通貨の考えは現実となる可能性があり、人民元はその中で中核的存在となるとの見方を示した。

中国国際経済交流センターの鄭新立・常務副理事長は、アジア諸国が備蓄資金の規模を拡大すると同時に、各国のGDP加重平均を国際バスケット通貨と連動させるという方法で、特別引出権（SDR）を準備通貨にすることを検討すべきだと指摘している。

ラトリッジ氏は、その利点について次のよう述べた。

１、 アジアの金融リスク防御能力を高めることができる。

２、 各国の外貨準備の安全を保証することができる。

３、 アジア以外の国への吸引力を強めることができ、超主権準備通貨の創設に先立って経験を積み重ねることができる。

「チャイナネット」2009年4月20日