『上海証券報』

劉明康氏、成長維持とともに貸付「三査」を厳格に

劉明康氏は、「金融危機の背景下で中国の実体経済は影響を受けているものの、金融機関の預金高は大幅に増加している。銀行システムは十分な流動性があり、貸付資金も十分に確保できる」と指摘した。また劉明康氏は、「成長維持には多くの貸付が必要で、貸付規模に限度枠はない。貸付の実体経済に対するサポートは、持久的かつ一進一退の戦いとなるだろう」と述べた。

第１四半期報告で、鉄鋼業の景気回復傾向はもとも顕著

2009年第1四半期の中国鋼材市場は全体的になお低需要、製品の低価格という状況にあったが、中国の鉄鋼産業を含む11産業の調整振興計画や、一部鉄鋼産業の輸出還付税率の引き上げは鉄鋼業界に積極的な影響を与えた。「宝鋼股份」同期利益が黒字に転換したなど、鉄鋼業の景気回復傾向はもとも顕著なものとなった。

民営企業貸付、実体経済への著しい流入はまだない

証券会社数社が民営企業に対し調査研究を行った結果、流動性が十分な背景下で、民営企業の資金圧力はやや低下していることがわかった。今後の経済の懸念により、これらの企業への貸付資金はまだ実体経済への著しい流入がみられず、一部の企業は率先してモデルチェンジし、優勝劣敗という傾向が徐々に強まるだろう。