蘇州工業パークは現在、国内の多くの地区にとっての模範となっている。中国開発区協会は2回にわたる研究会を同地で開き、国内開発区の幹部200人余りに対する研修を行った。同地を視察する人はここ数年、年間約3万人を数える。投資者の側に立った効率的なサービスや高水準の都市計画、厳しい環境保護措置など、蘇州工業パークが積み重ねた成果と経験は、蘇州市を超え、江蘇省を超え、中国各地に広がっている。

蘇州工業パークの成果が広がっていることの代表例は、中国とシンガポールの協力による「天津生態城（エコシティ）」の建設が決まったことだ。中国とシンガポールによる大規模共同開発の第二弾となるこのプロジェクトでは、「連合協調理事会の設立」「エリア全体の計画開発」「管理主体と開発主体の分離」など蘇州工業パークにならった方式が取られている。シンガポール側の担当者にも、蘇州工業パークでの長期的な業務経験のある人材が多い。シンガポール側はこれについて、「蘇州工業パークは蘇州や中国のブランドであるだけではなく、シンガポールが誇るブランドであり、世界のブランドでもある」と語っている。

「人民網日本語版」2009年5月20日