蘇州工業パークはここ15年、中国とシンガポールの両政府が進める重要な協力プロジェクトとして大きな成果を上げてきた。地方一般予算歳入への貢献は当初の3000万元から現在の100億元近くにまで高まった。地区総生産も1000億元を突破し、開発初期の100倍近くとなった。一人当たりGDPはシンガポールの水準にまで近付いている。

蘇州工業パークの主要経済指標はここ15年にわたって年間30％の速度で伸びてきた。各種の納税額は累計で1000億元余りに達した。外資導入額は160億ドル近くとなり、中国企業の登記資本金は1300億元を超えた。創出された雇用量は50万ポストに達する。総合発展指数は長年にわたって国家級開発区の上位に入っている。蘇州工業パークは、中国対外開放の重要な窓口に成長し、海外との経済・技術協力の成功モデルとなった。

「改革開放の試験地区」と「国際協力のモデル地区」として位置付けられた蘇州工業パークは、シンガポールなどの先進国から人類文明の最先端の成果を学び、計画建設・環境保護・資本導入・物流サービスなどの10体系の構築をほぼ完了した。

蘇州工業パークは1994年4月からこれまでに延べ2000人余りを100回にわたってシンガポールに派遣し、同地での研修に参加させた。このような経験を中国の実情と結び付け、中国改革開放の方向と国際的慣例に基づいた地区管理制度を80項目余り作成した。シンガポールからも大量の専門家・官僚・企業家が蘇州工業パークを訪れ、中国の実情を学び、多くの人材を育て上げた。