上場企業の市場価値を研究する中国上市公司市値管理研究センターがこのほど発表した報告書によると、2008年5月1日から09年4月30日までの約一年間に、A株市場に上場する企業の時価総額は9兆4400億元下落し、これを開設口座数1億2500口座で割ると、1口座当たりの平均損失額は7万5500元に達したという。「北京商報」が伝えた。
同センターの劉国芳執行主任によると、過去約1年間に、株式指数が大幅に変動して株主の資産に大きなリスクをもたらした。そして上場企業には管理という新たな課題が浮上した。管理とは時価総額の管理のことで、そのためには市場が好調な時は市場をよく活用し、市場が不調な時は市場をコントロールし、株主の資産価値を最大限度保護するように努めることが必要になる。
国際金融危機の打撃を受けて、今年の中国上場企業の時価総額管理は全体的に成果が上がらず、価値の創造や達成への取り組みが全面的に停滞することが予想される。同報告によると、サンプルとなった上場企業の約83.98%は業績が100点満点で40点から60点となっており、うち51.44%は45点から55点という低い数字だった。
同報告によると、所有制別にみると、外資系持ち株企業の時価総額管理が最も優れており、中央企業(中央政府直属の国有企業)、地方の国有企業がこれに続く。民間企業は価値の達成で困難に直面し、最下位となった。
「人民網日本語版」2009年5月25日