中国が経済政策の変更、外部との貿易停止を決定しないかぎり、理由もなく中国が最大の経済体となると考えるのは、米国経済が安定した成長を続けられないことを意味している。太平洋沿岸の米国企業はすでに中国台頭から利益を得ており、中国が世界最大の経済体となったとき、同様に優れた成績を収めるだろう。

もしトップの座を中国に奪われたら、米国が負うのは金銭的な傷ではなく、心理的な傷である。米国は心理状態の調整を行わざるを得なくなる。中国の世紀について言うと、調整の1つは現在の世界トップが非白人民族に勝ち取られることを認めるもので、彼らは米国文明の起源である欧州を遠く離れている。こういった現実そのものは単なる焦りと人種の偏見であり、「彼らは私たちより賢いのか？」といった問題を無意味に研究することとなる。こういったことから、中国の世紀は米国の多文化の寛容さの「試金石」となる。

「チャイナネット」　2009年6月8日