米ゼネラル・モーターズ(GM)傘下の自動車ブランド「ハマー」を騰中重工が買収したというニュースは大きな話題を呼んだ。注目が集まっているのは、四川省の一民営企業である騰中重工がハマー買収の資金をどこから得るのかという問題だ。騰中重工の楊毅・総経理は10日、この問題について初めて説明を行い、「ハマー買収の資金は、騰中重工の自社資金と金融機関による融資だ」と語った。「北京商報」が伝えた。
楊総経理は、「我々のような民営企業の場合、登録資本金だけから資金方面の実力を判断することはできない。今回のハマー買収の資金は主に、我々の自社資金と金融機関の融資によるものだ」「騰中重工は、複数の個人投資家によって保有されている会社だ」と語った。
モルガン・スタンレーとクレディ・スイス、メリルリンチの3社が影で糸を引いているとの報道について、楊総経理は、「現在この方面の情報を明らかにすることはできないが、金融機関による融資についてはすでに長い間の話し合いが行われており、今後数週間で最終的な結果が出ることを信じている」と述べた。また買収価格については「ノーコメント」とした上で、「最終的な取引額は合理的なものになると考えている」と語った。
米GM社は2日、傘下の自動車ブランド「ハマー」を売却することについて四川省の騰中重工機械有限公司と備忘録を交わしたと発表した。騰中重工はここ1週間、世論の渦中に投げ込まれ、その買収に対しては賛否が分かれている。
「人民網日本語版」2009年6月11日