胡錦濤国家主席は17日、大きな「おみやげ」を携えてロシアを訪問し、「中国は常に中ロ関係を外交政策において優先的な地位に置いている」と発言した。「国際金融報」が伝えた。
▽協力強化で危機を克服
胡主席の訪問に伴って開催された中国ロシア経済貿易協力フォーラムには、商務部の蒋耀平副部長率いる企業家約300人からなる中国貿易投資促進団が参加し、同日にロシア側と総額30億ドルを超える協力合意に調印した。対象分野は、機械電力、軽工業、ハイテク、エネルギー・資源開発、プロジェクト請負などに及んだ。
蒋副部長はフォーラム開幕式で「当面の金融危機により中ロ間貿易は困難に遭遇したが、両国は経済貿易協力の展開に意欲的で、市場の潜在力は巨大だ。このたび中国側が大規模な貿易投資促進団を結成してロシアを訪問したことは、まさしく危機的な状況の中で二国間経済貿易協力を推進するための重要な措置であり、またさまざまな形式の保護貿易主義に反対するための実際的な行動だ」と述べた。
ロシア経済発展省のある次官は次のように述べた。ロ中両国は戦略的協力パートナー関係の発展にかねてより力を注いでいる。国際金融危機が両国の貿易に一定の影響を与えたが、双方はエネルギーやハイテクなどの分野での協力を拡大した。危機に直面して、ロ中両国は手を携えて一層協力し、危機を克服するべきだ。