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商務部、中国の原料輸出制限は「適切」
発信時間: 2009-06-25 | チャイナネット

 

 米国とEUは23日、中国がコークスなどの原材料の輸出を制限していることについてWTOに提訴した。中国商務部は24日、「中国による原材料輸出政策の主要目的は環境と自然資源の保護であり、関連政策はWTOの規則にもかなっている」とした上で、協議の要請を適切に処理していくという立場を示した。「新京報」が伝えた。

 米通商代表部のロン・カーク代表は23日、「9種類の原材料の輸出を中国が制限していることについて、米国は中国に貿易紛争解決のための協議を求めた」と語った。中国はこれらの原材料の最大に近い生産国であり、その輸出制限は、貿易パートナーが原材料を手に入れるチャンスを制限し、これらの製品の国際価格を上げることにつながる。

 対外経済貿易大学国際経済貿易学院の桑百川・教授によると、裁決が公正に行われれば、中国が勝訴する可能性は高い。中国はWTO加盟時、輸出制限措置産品のリストと最高税率を特殊なケース以外は変えないことを約束した。だが戦略的原料には悪性競争が存在し、貿易秩序を乱し、安価な輸出品が増えている。中国の対外貿易法では、輸出秩序が混乱している状況においては関連措置を取っていいことになっている。中国側はこのことについて説明する必要がある。

 中国のWTO加盟合意によると、100種類近くにおよぶ商品に中国は輸出制限をかけることができる。

 「人民網日本語版」2009年6月25日

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