2010年中国上海万国博覧会(上海万博)が今月5日で開幕まであと300日を切り、同日に上海万博と浦東地区の発展をテーマにしたフォーラムが開催された。出席した上海万博執行委員会の副主任を務める全国政治協商会議の周漢民常務委員は、これまでに米国を含む世界の主権国家191カ国と国際機関48機関が出展合意に調印したことを明らかにした。万博会場地である浦東新区の陸月星副区長(浦東上海万博準備行動計画指揮部総指揮)は同日、上海万博会場地への投資額は1平方キロメートルあたり100億元を超えたと発表。また中国国際貿易促進委員会の徐滬浜副秘書長は「上海万博の準備期間中、万博をめぐる経済活動が上海市の国内総生産(GDP)を毎年約2%ずつ引き上げてきた。上海市周辺の長江デルタ地域への投資も約30%引き上げた。2010年には市のGDPを5%以上、同地域への投資を約50%引き上げることが予想される」と話す。「国際金融報」が伝えた。
上海万博の会場地は総面積5.28平方キロメートルで、うち約4分の3が浦東地区に集中している。浦東の会場地では現在、テーマ館、中国館、上海万博センターなどの重要プロジェクト16件が進行中で、総投資額は194億7千万元に達する見込みだ。完成すれば浦東地区はもとより、上海の都市建設の新たなランドマークとなる。陸副区長によると、万博会場地には高密度かつ巨額の投資が行われており、周辺地域の一連のインフラ建設をうながすことが予想される。特に浦東地区に3つの波及エリアを形成することが予想される。一つ目は会場地に近い三林万博機能エリアで、面積は約80平方キロメートル。二つ目はもともとの浦東新区で面積は約570平方キロメートル。三つ目は浦東地区と南匯地区とが合併した後の大浦東地区で、面積は約1400平方キロメートルに達する。三林万博機能エリアではこれからの10年間に、文化レジャーエリア、中心ビジネスエリア、海浜河岸エコロジー道路、国際居住エリアなどを含んだ、これまでにない国際的で生態環境に配慮したビジネスエリアが形成される見込みだ。他の2エリアは上海万博を契機として急速な発展を遂げ、現代型サービス業の新たな中心地域となることが予想される。
「人民網日本語版」2009年7月6日 |