西蔵(チベット)自治区林芝地区墨脱県での光ケーブル伝送システム建設工事がまもなく全面的にスタートする。完成すれば、同県は全国で唯一光ケーブルが通じていなかった時代に別れを告げ、新しいネットワーク時代に脚を踏み入れることになる。
地理的な条件や自然条件により、同県はこれまで光ケーブルが通じず、道路も通じていない全国で唯一の県だった。このため同県の経済建設や社会の発展は極めて大きく制約されてきた。今年は道路の建設工事も始まり、3年後には一定レベルの道路が開通する見込みで、そうなれば各種の通信業務ニーズも大幅に増加することが予想される。現在利用されている衛星ブロードバンドには制限があり、伝送の質も高くないため、未来の通信ニーズに対応することは難しいとみられる。
国は今年、同県の通信問題の解決に約3千万元を拠出して、光ケーブル伝送システムの建設工事を行うと決定。工事は予定より9カ月早く完了する見込みだ。
各方面の努力を受けて現在、工事に先立つ各種作業が順調に進行中。完工すれば、中国はすべての県に光ケーブルネットワークが通じる「県県通光纜」を実現することになる。
「人民網日本語版」2009年7月31日