国家統計局、中国物流調達連合会が3日発表した情報によると、今年7月、全国の製造業の購買担当者景気指数(PMI)は53.3ポイントで、前月を0.1ポイント上回った。PMIは5カ月連続で、経済の拡張と収縮との分岐点となる50ポイントを超え、おおよそ53ポイントの水準で緩やかに推移している。「国際金融報」が伝えた。
同連合会によると、この数値から製造業経済が全体として安定的な好転の傾向をますます強めていることがうかがえる。PMIはマクロ経済の先行指標の一つだ。7月のPMIのうち、生産指数、新規注文指数はいずれも6カ月連続で分岐点の50ポイントを上回り、ここから今年2月以降、製造業の生産が月を追って回復し、市場ニーズが徐々に増加していることがわかる。また従業員指数は2カ月連続で50ポイントを超え、製造業の労働力ニーズは増加しているが、企業は雇用に慎重であることがうかがえる。主要原材料購入価格指数は回復して50ポイントを超え、その後は3カ月連続で上昇傾向を維持している。
PMIは同局と同連合会が共同で行った調査を基に算出するもので、サンプル数は約730件、全国31省・自治区・直轄市の製造産業30業界をカバーする。米国の情況をみると、また違った風景がみえる。米国の調査会社・IHSグローバルインサイトのチーフエコノミストを務めるナリマン・ベーラベシュ氏によると、米国の製造業は最近、深刻な衰退期に突入しており、ここから中国が米国に追いつき追い抜くという目標を、予想より数年前倒しで達成することが予測されるという。
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