自動車産業振興計画の実施プログラムに基づき、中国商務部主導の「自動車輸出戦略」が年内に制定、実施されることになっている。「中国自動車輸出戦略」の初稿はすでに出来上がっており、商務部は各方面に意見を求め、下半期には公布される見通しだという報道もある。
今年上半期、中国の自動車輸出状況が一層悪化し、企業は深刻な損失を被った。中国機電進出口商会の最新データによると、今年上半期の自動車輸出額は前年同期比で50.7%減少し、わずか23億2000万ドルとなった。完成車の輸出台数は15万8000台で前年同期比58.2%減。ロシアの自動車市場が深刻な低迷局面に突入してから、中国の自動車輸出は主に中東と北アフリカの2市場に頼っているが、この2市場の見通しも楽観的でないことに注意すべきである。
業界関係者は、中国の自動車輸出額の減少は、世界金融危機の影響のほかに、中国自身の問題も大きな原因となっていると分析する。例えば、自動車輸出が一般貿易として行われ、輸出企業間の無秩序な競争やブランド重視の欠落などが極めて深刻となっている。
このような現状の中、国と政府による自動車産業輸出戦略の発表は差し迫ったものとなっている。また、中国自動車産業が海外市場に立脚することができるか、どのように連携を強化するか、どのように資源利用を最適化し全国の力を結集し国際競争に参加するかが重要となっている。かつて、中国がオートバイ輸出で得たことと失敗したことは、参考にする価値がある。
「チャイナネット」 2009年8月7日
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