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鉄鋼の生産過剰を抑制へ 「今後3年は新設するな」 |
発信時間: 2009-08-14 | チャイナネット |
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「どれだけすぐれた鉄鋼企業であっても今後3年は新たなプロジェクトを建てるべきではない」。工業情報化部の李毅中・部長は13日、国務院新聞弁公室が開いた記者会見に出席し、鉄鋼業の生産能力が過剰となっている問題について関心と懸念を示した。 中国鉄鋼業の生産能力は現在、年間6億6千万トンに達する。市場の需要は年間4億7千万トンにすぎず、生産能力過剰は年間1億9千万トンにのぼっている。その上、多くのプロジェクトが新設されており、年産5800万トンにのぼる生産施設が建設されている。「このままでは中国の鉄鋼企業に前途はない」と李部長は指摘する。 李部長によると、工業情報化部は現在、鉄鋼産業の合併・再編に関する指導意見を起草している。その主要措置としては以下の3つが挙げられる。 第一に、生産力の劣った工場の淘汰。第11次5カ年計画(2006?10年)では、中国の製鉄能力のうち1億トン、製鋼能力のうち5千万トンは劣ったものだとされている。淘汰のプロセスは現在も進行中だ。 第二に、新たなプロジェクトの停止。中央財政は今年、技術改善融資に対する金利手当てのために200億元を準備している。この対象となるプロジェクトの審査について、工業情報化部は、「生産能力を拡大するだけの鉄鋼プロジェクトは認可しない」とはっきりと打ち出している。 第三に、合併と再編。李部長によると、中国の鉄鋼生産力は全国で6億6千万トンにのぼるが、このうち河北省だけで1億2千万トンを占めている。河北省は、この生産能力を今後3年で8千万トンに減らすとしているが、その方法とされているのが合併・再編だ。その成果はすでに現れている。また宝鋼グループによる寧波鋼鉄の再編や首鋼本社による山西長治鋼鉄の再編なども実質的な進展を上げている。各地区・各部門・各企業の認識と措置が適切であれば、鉄鋼生産能力の過剰問題は効果的に解決していくことができる。 「人民網日本語版」2009年8月14日 |
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