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中国でのイメージキャラクターはバク
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日立(中国)は8月31日から、中国市場での新たな企業イメージ戦略をスタートさせた。中国進出から30年を契機として日立のブランド戦略には大胆な変更がはかられた。新たな戦略のテーマは「万物の調和を行動によって作り出そう」。日立グループの世界戦略である「環境ビジョン2025」と中国での省エネ・環境保護事業とをこのテーマに結び付け、全く新しい企業イメージが打ち出された。
日立グループの中国市場での企業キャラクターは、夢を食べるという不思議な動物のバク。現存するバクは、前脚は蹄が4本、後脚は蹄が3本という古代の特徴を残す奇蹄目の動物。一方、中国の西漢時代にまとめられた「山海経」には、夢を食べて生きる動物として描かれている。悪夢を持ち去っていくために、人々の安眠を助けるとされた。日立の広告では、汚染物質を吸い取り、きれいで安らかな青い地球を人類に返してくれるというイメージで使われている。このバクのイメージは、省エネ・環境保護を企業の経営方針とする日立グループにぴったりだ。またグリーンとピンクのバクが一緒になったイメージは「陰陽の調和」という思想を表している。万物の調和した社会を象徴し、日立グループの創業精神である「和」「誠」「開拓者精神」のうち「和」を表現する。
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