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米誌「未来の世界都市」、北京・上海が候補に
発信時間: 2009-09-04 | チャイナネット

北京の金融街

 米国の経済誌「フォーブス」はこのほど、「未来の世界の都市」の候補都市を選出し、中国二大都市の上海と北京も候補に選ばれた。中新網が伝えた。

 香港「文匯報」の報道によると、上海、北京の他に候補として挙げられたのは、モスクワ(ロシア)、ムンバイ(インド)、サンパウロ(ブラジル)、ドバイ(アラブ首長国連邦、UAE)、カルガリー(カナダ)、パース(オーストラリア)、ヒューストン(米国)、ダラス(同)の8都市。これらの10都市は財力や経済力といった点では、東京(日本)、ロンドン(英国)、パリ(フランス)、ニューヨーク(米国)、シカゴ(同)、ロサンゼルス(同)、ソウル(韓国)、シンガポール、香港に及ばないものの、発展ペースには目を見張るものがある。

 ▽北京、上海が選ばれた理由

 北京が選ばれた理由として、2008年に五輪が開催されたこと、中国の文化や政治の「心臓」ともいえる中心であること、天安門広場や紫禁城などの有名な歴史的遺産があること、世界的に有名な前衛的建築物があることなどが挙げられる。同誌は市内にある清華大学を特に取り上げて、「中国のマサチューセッツ工科大学(MIT)」と評した。

 25年前の上海・外灘は車もまばらで、現代的なビルも建っていなかった。現在の上海は中国最大の都市で、人口は2千万人を超え、世界最大の貨物輸送港を擁するだけでなく、世界4位の高層都市でもあり、高さ210メートル以上の摩天楼が21本に達する。580メートルの超高層ビルの建設も予定されており、大陸部で最も高いビルとして新たなランドマークになることが予想される。

 ▽北米3都市も候補入り

 未来の世界都市の候補には、先進国である米国とカナダからも3つの候補都市が選ばれた。各都市は発展への強い底力を備え、エネルギーと工業を発展の土台とする。昨年、ヒューストンとダラスは全米の他都市を上回る経済成長を実現し、人口増加率もニューヨーク、ロサンゼルス、シカゴの6倍に達した。カルガリーは豊富な石油資源を擁し、低税率制度と緩やかな監督管理システムが実施され、カナダ最大の都市・トロントの最も強力なライバルであり、一人あたり平均所得は国内トップだ。

 だが最も重要なのは、なんといっても企業の力の向上だ。ヒューストンには米経済誌「フォーチュン」が選ぶ世界企業上位500社に名を連ねる企業が27社あり、この数はシカゴを上回る。ダラスはシカゴを下回るが、ヒューストンとダラスの上位500社企業を合わせればニューヨークにほぼ匹敵する。

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