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中国の発展モデル、「生存型」から「発展型」へ
発信時間: 2009-09-28 | チャイナネット

中央財経大学中国発展改革研究院・人民出版社・社会科学文献出版社は26日、「中華人民共和国建国60周年記念:中国の道と中国モデル理論シンポジウム」を共同開催し、「発展改革青書:中国の道と中国モデル(1949?2009)」を発表した。同報告書によると、中国はすでに、「生存型」の段階から「発展型」の段階へと転換している。「新華網」が伝えた。

同報告書によると、過去30年の改革は、中国の国力が貧しく弱かった局面を転換し、非凡な物質的条件を中国に作り出した。だが過去の発展モデルは「生存型」のものであり、貧しく後れた状態をできるだけ早く脱却するために、物質的財産の増加を過度に重視し、経済・社会の全面的で調和の取れた発展を無視するものでもあった。このため、「生存型」の発展モデルには、成長を重んじて発展を軽んじるという早期の工業文明の特徴が現れ、目先の利益に目を奪われたり、物質的な財産だけを基本としたりするような「成長のための成長」といった傾向が見られた。

報告書によると、中国はすでに、「生存型」の段階から「発展型」の段階へと急速な変化を遂げた。21世紀に入って以来、中国経済の成長方式や社会の公共ニーズなどでの政府の職能に対する転換圧力は日増しに高まっている。金融危機の影響はこの圧力をさらに高めた。中国が今後、産業グレードアップ・財産分配・制度などで実質的な変化を実現できるか、経済発展による一般市民への利益を高め、一般市民にさらなる繁栄を享受させることができるかは、今後30年の中国の改革発展に対する戦略的な試練となる。

「人民網日本語版」2009年9月28日

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