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今後10年の中国経済に関する10の予想(1)
発信時間: 2009-09-30 | チャイナネット

 

新中国成立からまもなく60周年を迎える。歴史の新たなスタート地点に立ち、今後の中国経済の動向を予想するため、新華社の経済アナリストは調査と研究を進め、人民元の国際化、新エネルギーの中国自動車業への影響、今後の中国のエネルギー消費構造、中国銀行業の発展動向、中国紡績業の見通し、文化・クリエイティブ産業の繁栄、インターネット生活の新段階、食糧需給のバランス、資本市場の深化、都市化発展レベルについて予測を出した。ここから、経済の国際化、産業高度化、市場深化が、中国経済の今後の発展の全プロセスを貫くことがわかるだろう。

動向その1:人民元国際化が加速するが、自由兌換の実現は道遠し、人民元の上昇傾向は強まる。

今後10年、人民元の国際化は加速する。国際貿易の決済で人民元が占める割合は2020年には10%を超え、国際準備通貨と外貨取引においては15%に達する見込み。米ドルが崩壊しなければ、2020年までに人民元対ドルレートは4.2対1となり、年平均で約4.5%上昇する。

今後10年、人民元の国際化は中国経済と貿易の持続的かつ急速な発展に一層けん引され、人民元国際化の加速は中国の金利改革、資本市場の拡大、通貨監督管理水準を向上させる。

中国の経済規模と貿易が世界に占める割合とは対象的に、中国経済の成長方式と金融監督管理水準の制約を受けているため、人民元の国際的地位がまだ低い。しかし、今回の金融危機で世界経済と主要国際通貨、特に米ドルは打撃を受けており、人民元国際化には貴重なチャンスがもたらされた。

今後10年、中国のGDP年平均成長率は8%に達し、2020年までに、中国の経済総量は約75兆7000億元となる見通し。現在の為替レートで計算すると約11兆ドルとなる。人民元の上昇を考慮すると、中国の経済規模は米国に迫り、日本の2倍以上となり、世界のGDP総量の20%に達する予想。

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