中興通訊は同社のインテリジェント携帯電話端末が今年5月、ポルトガルで市場シェア30%を達成したのを受けて、今度は現地の大手通信キャリアTMNと提携して、インテリジェント携帯電話市場で新製品を打ち出す準備を進めている。同社のトップによると、現在、欧州各国の通信キャリアと各キャリアのブランドや共同のブランドを冠した製品の生産について話し合いを進めており、2010年末までには欧州のほとんどの国でインテリジェント携帯電話端末を提供できるようになる見込みという。
新たに打ち出される第3.5世代移動通信規格(3.5G)のインテリジェント携帯電話端末「シルバーベルト」「ブルーベルト2」は、TMNの要望に基づいて中興が製造したもので、携帯電話、パソコン、インターネットの機能が融合したウィンドウズ・フォンのオペレーションシステムを採用しており、TMNを通じてポルトガル国内で販売される。TMNはポルトガル最大の移動通信キャリアで、契約者数は同国の総人口の約70%に当たる700万人に達する。
中興の何士友・執行副総裁(兼携帯電話端末業務部責任者)によると、今回打ち出すハイエンド・インテリジェント携帯電話端末2種の価格は、ほとんどの携帯ユーザーにとって受け入れ可能な金額だ。協力に際して、中興は業務ごとの帳簿分割方式を採用しており、ユーザーの消費による売上の大半はキャリアに入り、端末メーカーには入らない仕組みになっているという。
「人民網日本語版」2009年10月12日 |