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中国のインターネットに国際大手が注目
発信時間: 2009-12-21 | チャイナネット

世界最大の情報セキュリティサービス企業・マカフィーはこのほど、中国業務の急速な拡大に向けた複数の措置を打ち出すことを発表した。急速に発展する中国インターネット市場が、世界的な情報セキュリティ大手をしっかりと引きつけていることがうかがえる。「国際金融報」が伝えた。

中国市場における最新投資プロジェクトの一部分として、マカフィーは今後、中国に全額出資の子会社を設立する予定だ。また中国で販売や研究開発などを担当するチームを拡大し、現地雇用の従業員を2010年には倍増させる計画だ。中国市場での関連企業との協力も強化する予定で、聯想やデルと協力パートナー関係を結び、コンピューター製品にセキュリティソフトを搭載する形で市場シェアの一層の拡大をはかるという。

マカフィーのアジア太平洋エリア総裁によると、今後は全額出資子会社の設立と投資の拡大を通じて、中国業務の成長を引き続き全力で推進する。中国にはマカフィーの生産センターおよび研究開発センターに成りうる巨大な潜在力がある。中国市場のセキュリティサービス産業の規模は、2009年の3億9千万ドルから2013年は10億9千万ドルに増大することが見込まれる。

業界内では、マカフィーの対中投資拡大の背景には、中国の情報通信技術(IT)市場が情報セキュリティ面で巨大なビジネスチャンスを内包していることがあるとの見方が一般的だ。国際金融危機の影響を受けたとはいえ、中国の個人向けコンピューター市場は引き続き急速な成長を維持しており、インターネットデータセンター(IDC)は2010年の成長率を19%と予測する。ネット普及率の伸びも急速で、世界銀行がまとめた調査データによると、2005年にわずか8.5%だった中国のネット利用率は、3年後の08年には22.5%に大きく上昇したという。

「人民網日本語版」2009年12月21日

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