国際金融危機の打撃を受けて、海外・国内の大型トラック市場が昨年下半期から大幅に落ち込んでいるが、国内のトラック大手・中国重汽集団有限公司は独自開発を進めることにより、対外需用を安定させ、国内需要を拡大し、今月11日現在で今年の生産・販売台数は12万台を突破し、世界の大型トラック生産・販売ランキングで上位3位に躍り出た。
同公司が金融危機の影響を脱するのに成功した原因として、独自開発の方針を堅持し、構造調整を前倒しで進めたことが挙げられる。同公司は一貫して開発を重視し、重要な中核技術の掌握に努めた。海外の設計会社と提携して進めた自動制御式マニュアルトランスミッション(AMT)の設計過程では、主導的役割を発揮し、最終的に知的財産権を完全に掌握することができた。
国内大型トラック利用者の省エネや環境保護のニーズに応えるため、同公司は製品の構造調整を一貫して進め、省エネ大型トラックという新しい概念を打ち出したほか、中国の大型トラック業界を自動変速機(オートマチックトランスミッション)の新時代へと導いた。
大型トラック市場の落ち込みは、優良資源の調整にとってはチャンスだった。同公司は広西柳州運力専用汽車株式有限公司と湖北華威専用汽車有限公司に引き続き株式投資している。また山西大同歯輪集団有限責任公司と戦略的再編合意および株式譲渡合意に調印し、これによりトランスミッションの供給というボトルネックを一挙に解決することができた。
「人民網日本語版」2009年12月25日 |