国家エネルギー局の張国宝局長は先に開かれた「全国エネルギー業務会議」で、エネルギー構造の調整とエネルギー供給の保障強化を今年のエネルギー事業の重点に置き、非化石燃料の一次エネルギー消費に占める割合を前年比0.5%増に引き上げる考えを示した。エネルギーの安全確保に向け、国は海外のエネルギー資源の利用を拡大する方針だ。
張局長は、成長方式の停滞と緊急保障力の脆弱さが中国のエネルギーの発展を制約する長期的なボトルネックになりつつあるとし、今年の主要目標として、▽第一に、一次エネルギー生産量は標準石炭にして前年比3.6%増の28億5000万トン▽非化石燃料の一次エネルギー消費に占める割合を前年比0.5%増---にすることをかかげた。
中国は今年、2国間や多国間によるエネルギー協力メカニズムを利用して、エネルギーの安全や気候変動、技術資金などの問題をめぐって主要エネルギー生産国や消費国との政策対話や交流を強化していき、エネルギー資源国との実務的協力を検討し、協力分野や範囲を一層拡大していく方針だ。
国家発展改革委員会の張暁強副主任は17日、同委員会の初期統計に基づき、限度額以上の非金融項目で中国側が昨年協議した対外投資額は490億ドルにおよび、投資の重点分野はエネルギーや資源製造業で、中国側の協議投資額の約83%も占めたことを明らかにした。
また昨年は、中国のエネルギー資源の輸入量が大幅に増加し、なかでも鉄鋼砂の輸入が前年比42%増の6.3億トン、原油の輸入が前年比1%増の約2.04トンに増え、国内の石油消費の輸入依存率は52%に達した。中国のエネルギー消費は今後数年は増加していくほか、中国企業の対外投資は資源やエネルギー、ハイテク、先進製造業などの分野に依然として重点が置かれる見通しだ。
「人民網日本語版」2010年1月18日 |