グーグルが中国聯通（チャイナ・ユニコム）および携帯電話製造メーカー2社と3Gのグーグル携帯（Gphone）を共同で開発する計画を、グーグルが一方的に破棄し、グーグルの中国における携帯戦略にも重大な変更があったとの情報が19日に広まった。中国聯通はこれについて、「この情報は間違っている。聯通とグーグルのGphone共同開発計画は現在も進行中だ」と表明した。

　中国聯通はもともと、Gphone2機種（サムスン製の「GT-i6500U」とモトローラー製の「XT701」）を今週中に発表する予定だった。しかし発売式典は「グーグル中国の中国における重大な変動のため、今回の発売式典も調整が必要となった。発売式典の日時は現在検討中」として、取り消しとなった。

　Gphoneとは、グーグルの基本ソフト（OS）「Android（アンドロイド）」を搭載した携帯電話を指す。Gphoneには、Gmail、Google Maps、YouTubeなどGoogleの製品が組み込まれている。07年、グーグルは業界企業33社とOpen Handset Allianceを結成、共同でオープンソースモバイルプラットフォーム「Android」を開発してきた。中国移動（チャイナ・モバイル）、中国電信（チャイナ・テレコム）、中国聯通もOpen Handset Allianceに加盟しており、中国移動と中国電信もAndroidを搭載した携帯商品を打ち出している。「新京報」が20日に伝えた。

　「人民網日本語版」2010年1月20日